2016年7月21日木曜日

#001 APMAs ロブ・ハルフォードとBABYMETALがコラボした話

 自分のバックボーンやBABYMETALとの出会いを語らず、いきなりロブ・ハルフォードとBABYMETALのコラボについて語ろうという無茶苦茶な初投稿になるわけだが、それほどすごいコラボだったので、この件については是非語りたいと思いこうして書きなぐる次第である。

 
 まず、コラボに至るまでに僕がアップした動画を簡単に記すことにする。※今後記された日付や時間は日本時間とする
 7月9日(土)、僕は1本のMAD動画を投稿した。動画を見てもらうよりも、要約したほうが早いので要約すると、「Judas Priest」の「Painkiller」にBABYMETALのライブ映像を合わせて、3人が歌い、踊っているように見せるというものだ。
 「7/18コラボ予想」と称したが、コラボの内容を当てにいくとかそういう意図は薄く、ただなんとなく僕がこういう感じになったら面白いだろうなーというものを自分の出来る範囲で映像化したものであった。
 製作時間は6~7時間。やっつけと勢いの産物であるが、完成品を見て割といいものが出来たと思った。なにより作っている自分が結構楽しんで作ることが出来たし、自分の動画にもかかわらず何回も見て楽しみすらした。
 動画をアップした初日の再生回数はYoutubeで200程度と穏やかな流れだった。しかし、コラボ前日の18日(月)に2chのスレに動画のURLを書き込んだ方がいたようで、コラボ当日には1500程度まで再生回数は伸びていた。



 19日(火)コラボ当日、朝twitter等をみてチェックしていると、リハ映像がアップされていた。そこには「Breaking the Law」に合わせギターを披露するYUIMETALとMOAMETALの姿が。そっちで来たか…しかしゆいもあギターってwと軽い驚きを感じつつ出勤した。ネタバレをくってしまったのは残念だったが、この映像を重大なものと捉えずに午前中を過ごせたことは自分にとって幸運だった。
 
 昼間なんとか時間を作り、PCで動画を見られる環境を整えた。僕が見たときはすでにLIVE中継は終わっており、いい感じでコラボ動画部分がアップされていた。
 1曲目「KARATE」これはまあ普通だ。いや普通ではないんだけど。BABYMETALにとっては平常運転という意味だ。
 紙芝居をはさんで、2曲目「Painkiller」。内容を簡潔に記すのならば「ロブ・ハルフォードとSU-METALがステージ上に並び歌っている」
しかし、簡素な説明とは正反対のカオスがそこでは展開されていた。笑いが止まらない。楽しいし、面白いし、凄いし、訳が分からない。
 それにしてもSU-METALがものすごく楽しそうにパフォーマンスを繰り広げている。僕は、ライブの最終曲(大体はイジメ、ダメ、ゼッタイ)が終わり、演じることから解放され、ライブをやりきった満足感を得ながら、笑顔で「ウィーアー?」と我々に問いかけるその3人の表情がとても好きなのだが、今日のSU-METALは最初からもうそんな感じだった。彼女は重圧とかそのいうものとは無縁で、心底ロブとの狂演を楽しんでいるように見えた。音楽とは「音」を「楽」しむ。そんな単純で根源的なことを彼女はまさに体現していた。僕はそれに心を打たれていた。音を楽しんでいた。
 そして3曲目の「Breaking the Law」でそのカオスは更に加速する。SU-METALの紹介に合わせてYUIMETALとMOAMETALがギターを下げて登場し、ギターを弾き始めた。

hahahaha! なんなんだこれは! やべぇwwww

 動画を見ている最中、多分僕はそんな感じのことしか言っていなかった。
 ただでさえ楽しいし、面白いし、凄いし、訳が分からなかったのに、より楽しいし、面白いし、凄いし、訳が分からない。
 気が付いたら大神がMOAMETALに小神がYUIMETALに近づきギターソロが始まる。いや、カルテットギターとでもいうべきなのか?もうどうでもいい。
 ロブとSU-METAL、大神がMOAMETAL、小神がYUIMETAL、各々が同時多発的に見どころを作り上げるものだから、どに焦点を合わせればいいのかいいのか分からない。しかしそこでは1つの音楽が成立していた。ロブ・ハルフォードが、BABYMETALが、神バンドがこのかけがえのない時間を心から楽しみ、僕を含めて多くの見ている人がそれを楽しんでいたのだ。
 曲が終わりロブが「アリガトウ」と呟き退場。BABYMETALも「SEE YOU!」で退場。夢の宴は幕を閉じた。


 これだよこれ!少なくとも僕はこんなのを求めていたんだ!というライブだった。
この後何度も映像をみて、なんならfancam動画も見て、あの時いったい何が起こっていたのかという事態の把握に努めているが、未だにやべぇwwwというなんの説明にもならない感想しか出てこない。

 僕の予想動画についてだが、確かに「Painkiller」を演奏するという点では正解していた。しかし、僕の予想をはるかに超えてくるあのパフォーマンス。あの感覚を僕はコンマ1秒たりとも映像化することは出来なかった。だから僕の予想が当たったとは言えない。むしろ大外れだ。
 だが不思議なことに、僕が編集したものが、BABYMETALのパフォーマンスの前では取るに足らないものなのだという歴然とした、愕然とするような差を見せつけられたにもかかわらず、僕はその事実に対して負の感情を一切感じることはないのだ。悔しいとかそのようなことを全く思わない。
 むしろ僕の動画を取るに足らないものにしてくれたBABYMETALのその熱量に僕は感動し、興奮し、それを体感できたことを感謝している。本当にすがすがしい気分!

 僕は素人レベルではあるが、何本か動画を作ってきた。MADだけではなくドラマやドキュメンタリーを作り、うまくいった時もあれば、うまくいかなかった時もあった。時に1人で考えにふけり、時に友達やスタッフとあーでもないこーでもないと語り合った。しかし、試しに動画を作ったら差を見せつけられ普通なら打ちひしがれるような状況にもかかわらず、爽やかな気持ちでいることが出来る。こんな感情を抱くことが出来るとは予想だにしなかった。

 BABYMETALという存在は、僕に多くの予想外を投げかけてくれて、それが今の僕にとって生きる活力となっている。
 今回のコラボで僕はBABYMETALが一段と好きになったし、彼女たちを追い続けることで更にとんでもない、凄いものを見ることが出来るのではないかとワクワクしている。


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